背比べ(真弘×珠紀)
どうしてこんなことになったのか、分からないんだ。
ただいつも通りに他愛のないことで言い合ったところまでは覚えている。
「せんぱーい?もう少し近付いて下さいよー」
前を向いたまま、自分の後ろの様子をうかがう珠紀。
どうしてこんなことになったんだったか?
「背中合わせないとちゃんと測れないじゃないですか、真弘先輩?」
そうだ…、確かどっちが背が高いのかという話になって、
「私です!」
「いーや、俺様に決まってる!」
「私です!」
「俺の方だ!」
という、やり取りを数回繰り返した結果、背比べをしてみようということで落ち着いたんだった…。
「先輩?どうかしたんですか?」
決して振り返ることはしないが、少し心配そうな声。
あと少しだけ、待て。
もう少しで、覚悟を決めるから…。
完 拍手お礼展示期間:2007.04.20〜2007.06.28
あとがき
背比べ。その距離の近さを認識し、戸惑ってしまう先輩の姿でした(笑)
それでは読んでくださった方、ありがとうございました。