君に感謝を おまけ(拓磨×珠紀)

ある日の朝早く、ある少女が台所に立っていた。
そして、その姿を心配そうに見つめる姿があった…



「よしっ!で、出来た…」

そう微かな声で呟いて、ふぅ、と一つ息をはく。
「珠紀様?もう私がお台所に入ってもよろしいでしょうか?」
台所の入り口から珠紀に声が掛かる。
「あ!美鶴ちゃん!
ごめんね、私が使っている間は台所に入らないでねって言っちゃって…」
どうしても自分が作ったものをこの子に見られるのが恥ずかしくて、「手伝いましょうか?」と優しく気遣ってくれた彼女に無理を言ってお願いしたのだった。

「いえいえ、よろしいのですよ?
それより…、珠紀様の手料理だなんて、羨ましい限りですね…」

そう、優しく微笑む彼女。
料理上手だと誰もが認める美鶴ちゃんにそんなことを言われて、とても嬉しくて心が弾む。

「ありがとう!今日はおかず残らなかったんだけど、今度は美鶴ちゃんの分もちゃんと作るから、そのときは食べて欲しいな!」

そう言って、出掛ける準備をするため、一旦自室へと戻る珠紀。
その後ろ姿を、優しい笑顔で見つめる美鶴。
―――――、そう、優しい、笑顔で…


完 拍手お礼展示期間:2007.05.11〜2007.07.05


あとがき

「君に感謝を」当日の朝の風景。
美鶴ちゃんはもうすっかり珠紀ラブ、の思いで書いたものだと思います…、うふふ。

それでは読んでくださった方、ありがとうございました。